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紹介 -その2-
次に、配置図をおさらいしておきましょう。
今回の復元の主な部分は配置図主屋の旧北国街道に面した正面部分の復元とミセ、オイの補強と修繕でした。 この「小泉屋」(休宮崎酒造)は旧北国街道に面して建ち、平成19年4月まで宮崎酒造株式会社の店舗兼住宅として使用されていたものです。 宮崎家では、売薬と酒造を生業としていた小泉屋から明治8(1875)年に土地と建物を購入し、その直後に街道に面する一部分を改造したと伝えられています。 現在の建物は、慶應2(1866)年の大火(養照寺焼け)直後に再建されたものが基本となっていると考えられ、調査の結果、店部分は慶應2年に再建された建物に改造を加えたものとみられます。 そして、オイ(枠の内)部分はミセを改造した時に移築されたものではないかという結論に達しました。 まず、主屋の紹介から。建坪は大正期の増築部分を含めて約142坪。 南側に幅3間のトオリニワを設け、その北側に諸室を2列に配しています。 トオリニワ側の列は表からミセ-オイ-チャノマ-女中部屋-ダイドコロ その列の北側はオクノミセ-ブツマ-ザシキ-オクザシキ-サヤノマとなっており これらは当地方における大規模商家の平面構成の規範となるべき事例とのことです。 5月のお祭り日の記事では幕や花で飾ったところをご覧いただきましたが、普段はこんな感じです。 将来的には看板や外灯、大八車等の小物で演出していく予定です。 ミセに入ると目に入ってくるのがゼンツケ台。 ここは一杯売りのカウンターとして使われていたらしく、今でも立ち呑みに使えそうです。 正面の格子を開けると、トオリニワを通して奥のほうに麹蔵を見ることができます。 普段はここを閉めておいて、ミセに入って驚き、格子を開けてさらに驚くという演出となっています。
by M-Shuzo
| 2009-10-17 16:53
| 復原
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