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旧滑川宿にある140年前の酒蔵を修復、保存しています。
by M-Shuzo
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門松

先月登録文化財の申請書類を提出し、このブログも結果がでるまでしばしの休息中です。

最近、近くの有志の方が門松をたてて下さったので久しぶりにブログ更新しました。
お気遣い感謝です。
門松_f0164706_904384.jpg


そして、今年も色々な方々にお世話になりました。この場を借りてお礼を申し上げます。
来年はここの活用も含め、周辺の歴史的、文化的にも価値の高い建物の修繕、保存活動を開始しますのでよろしくお願いいたします。

それでは皆さん良いお年を!
# by M-Shuzo | 2009-12-31 09:04 | 催し物

country blue

今月の3日に場所を提供した初めてのイベント
「country blue 手作りマーケット」が開催されました。

country blue_f0164706_18292920.jpgcountry blue_f0164706_18341732.jpg



当日オープン30分前にお邪魔して準備の様子などを撮ろうとしたのですが
着いてみてビックリ!!
人、人、人・・・
country blue_f0164706_18333561.jpgcountry blue_f0164706_18351334.jpg


きけば今年で25回目の開催とのこと、毎年200名ほどの来場者があるようです。
さらに今年は新聞やテレビに採り上げられたこともあってか
300名は超えていたのではないかと思われます。

country blue_f0164706_18383771.jpgcountry blue_f0164706_1841135.jpg



こうやって色々な方々がここに来られて知っていただくことは大変ありがたいことです。
これからも少しづつですが「ここを知っていただく」為の活動を行っていきたいと思います。
# by M-Shuzo | 2009-11-06 18:45 | 催し物

現地調査

登録文化財申請にあたり、先月20日に文化庁の現地調査が行われました。
外観が一番重要ですが、各部屋のすみずみにいたるまで細かく確認されて行かれました。

外から外観を確認されている文化庁の調査官と富山県教育委員会の担当者、監修の先生。
現地調査_f0164706_22152173.jpg

これは、3軒隣の既に登録となっている城戸家と比較している様子です。


オクザシキで付書院と欄間について確認。
現地調査_f0164706_22155351.jpg

付書院の欄間はこのためにあつらえた物ではなく、他から持ってこられたもので
幅を調整するための板がはめ込まれています。

衣裳蔵の3階。
現地調査_f0164706_22165856.jpg

低いので屈んで奥まで進みます。


ひと通り確認された後、申請に当たり書類の注意点の指摘をいくつか受けました。

この指摘を受け、図書館で調べたり、聞き取り調査を行っています。(継続中)
さらに、写真の撮り直しが幾つかあり、各写真にキャプションを付けて図面も少し修正。
書類を整え、今週の月曜日(11月2日)にようやく提出してきました。

ようやく一息・・・です。


さて、今回いろいろ聞かせていただいたなかで「なるほど!」ということがありました。

「復元」というのは、元の姿がわからない場合に使う文字で(例えば縄文時代の住居など)
今回のように、元の姿、形がわかっている場合は「復原」という文字を使い区別しているそうです。

なるほど!納得!!

いままでこのブログや新聞などで「旧宮崎酒造復元工事」としていたものは

全て「旧宮崎酒造復原工事」となります。




※当ブログではプライバシー保護のため、加工して掲載する場合もありますのでご了承願います。
# by M-Shuzo | 2009-11-04 22:24 | 復原

紹介 -その2-

次に、配置図をおさらいしておきましょう。
紹介 -その2-_f0164706_16151710.gif

今回の復元の主な部分は配置図主屋の旧北国街道に面した正面部分の復元とミセ、オイの補強と修繕でした。

 この「小泉屋」(休宮崎酒造)は旧北国街道に面して建ち、平成19年4月まで宮崎酒造株式会社の店舗兼住宅として使用されていたものです。
 宮崎家では、売薬と酒造を生業としていた小泉屋から明治8(1875)年に土地と建物を購入し、その直後に街道に面する一部分を改造したと伝えられています。

 現在の建物は、慶應2(1866)年の大火(養照寺焼け)直後に再建されたものが基本となっていると考えられ、調査の結果、店部分は慶應2年に再建された建物に改造を加えたものとみられます。
 そして、オイ(枠の内)部分はミセを改造した時に移築されたものではないかという結論に達しました。
 
 まず、主屋の紹介から。建坪は大正期の増築部分を含めて約142坪。
南側に幅3間のトオリニワを設け、その北側に諸室を2列に配しています。
トオリニワ側の列は表からミセ-オイ-チャノマ-女中部屋-ダイドコロ
その列の北側はオクノミセ-ブツマ-ザシキ-オクザシキ-サヤノマとなっており
これらは当地方における大規模商家の平面構成の規範となるべき事例とのことです。


5月のお祭り日の記事では幕や花で飾ったところをご覧いただきましたが、普段はこんな感じです。
紹介 -その2-_f0164706_1622699.jpg

将来的には看板や外灯、大八車等の小物で演出していく予定です。

ミセに入ると目に入ってくるのがゼンツケ台。
ここは一杯売りのカウンターとして使われていたらしく、今でも立ち呑みに使えそうです。
紹介 -その2-_f0164706_16275538.jpg


正面の格子を開けると、トオリニワを通して奥のほうに麹蔵を見ることができます。
紹介 -その2-_f0164706_16292789.jpg

普段はここを閉めておいて、ミセに入って驚き、格子を開けてさらに驚くという演出となっています。
# by M-Shuzo | 2009-10-17 16:53 | 復原

紹介 -その1-

工事も終わったことなので「小泉屋(旧宮崎酒造)」の紹介していきます。

まずは江戸期からの建物配置と間取りの変遷です。

ちょっと判りづらいかも知れませんが、小泉屋が両隣の家を買い入れ
本陣を作っていく過程が上段から中段にかけてよく分かります。

そして、下段の現在の実測図と比較してみても
江戸期から配置や間取りが殆ど変わっていないことも判ります。

紹介 -その1-_f0164706_2256541.jpg


これは、監修していただいている永井准教授(東北大学大学院)が代表研究者を務められた「日本古典建築の設計原理の分析と現存遺構との比較に関する研究報告書」より抜粋し、6月の「歩こう会」の際に作成したものです。
# by M-Shuzo | 2009-10-14 23:09 | 復原